用語集

地球

ミランコビッチ周期

地球の公転軌道や地軸の変化により日射量が変動し、気候に影響する規則的な周期。この周期により氷期が到来するとされている。セルビアの地球物理学者ミルーティン・ミランコビッチが理論を確立。
*但し気候の変化には様々な要因(例えば太陽活動や月の引力など)が影響するため、ミランコビッチ周期で氷期サイクルを完全に説明できるわけではない、とも言われている。

氷期

温暖化と寒冷化を急速に繰り返す、気候変動期。一般に氷期(氷河期)というと単なる寒冷化と捉えられることが多いが、実際には最大10℃の幅で気候が短期間に急激に変動する(DO周期)時代である。そのため農耕は難しく、狩猟採集が適していると言われる。最後の氷期、いわゆる最終氷期は約6万年続いたが11600年前に突如終焉、地球は温暖で気候が安定した間氷期に移行した。

DO周期

ダンスガード・オシュガー・サイクル。グリーンランド氷床の分析により判明した、最終氷期における急激な気候変動。海洋循環や北半球の氷床が関連しているとされるが、はっきりとした発生原因は分かっていない。

小惑星

太陽系内で、主に岩石を主成分とする小天体。惑星やその衛星、彗星とは区別される。現在までに軌道要素が確定し、小惑星番号が付与された天体はおよそ55万個。日本のはやぶさ、はやぶさ2をはじめ、近年は小惑星探査が活発となっている。

たま東京遠景

スフィア

ドーム状の物理的な外壁で居住空間を外部環境とほぼ完全に遮断。気候災害から内部の人々と生活基盤を守り、気温や湿度も一定に保つことができる巨大な人工建築物。気候変動期において地下都市と並び人類が生活する重要な拠点で、世界各国で多数建設された。外壁や構造材には、対候性を有し軽量・強靭な炭素繊維材料が使われるのが一般的。

たま東京

多摩丘陵に建設された9つのスフィアで構成される人工都市。正式名称は「多摩丘陵東京セーフスフィア」。気候変動により海没した東京都区部の住民のための、新たな居住地として造られた。スフィア内部は維持設備や居住エリアはもちろん、農場や工廠、商店街、各種学校なども設けられている。人口はおよそ30万人。地方自治法に基づく東京都の特別区である。

メガネ端末

メガネ型のARデバイス。スフィア内のQOLと生産性向上のため、全住民に1人1台配布されている。各種決済やリモート会話機能に加え、ARゲームなども可能なスフィア生活における必需品である。